皇坂くんは何も言わずに頭を軽く下げると
解けていた靴ひもを結び直した。
「本当に笑いもしないんだね」
副キャプテンである人が徹に言う。
「皇坂には皇坂なりの考えがあると思うので俺たちはバスケが一緒に出来たらそれだけでいいです」
「皇坂、めちゃくちゃ強いっすよ!」
徹の後ろから現れたのは南於だった。
「強いというか動きがシンプルにいい」
「それは俺も思った」
キャプテン、副キャプテンの会話が耳に入ってくる。
皇坂くんがバスケ部の人たちから褒められてるの何だか嬉しい・・・。
顔がニヤついていたのか隣にいた咲羅に耳元で「ニヤニヤしすぎ」と言われてしまった。
「試合を始めるのでそれぞれ集まってください」
審判の声が聞こえ咲羅からコートに視線をうつす。
私たちのクラスのチームと先輩たちのチームが向き合うように真ん中に集まる。
緊張している雰囲気はなく早く試合がしたいという気持ちが見ている側にも伝わってくるくらい楽しんでいるように見えた。
「俺たちバスケ部の中に新人くんはついてこれるのか楽しみだね」
短髪の先輩が皇坂くんをニヤニヤしながら見つめる。
その表情は明らかに甘く見ているようだった。
愁斗が何か言おうと口を開きかけたとき、
「このチームで優勝狙ってるんで。
手を抜かずに本気で来てくださいね」
感情がこもっていない声で、でもどこか強気な言葉を皇坂くんは先輩にぶつけた。
解けていた靴ひもを結び直した。
「本当に笑いもしないんだね」
副キャプテンである人が徹に言う。
「皇坂には皇坂なりの考えがあると思うので俺たちはバスケが一緒に出来たらそれだけでいいです」
「皇坂、めちゃくちゃ強いっすよ!」
徹の後ろから現れたのは南於だった。
「強いというか動きがシンプルにいい」
「それは俺も思った」
キャプテン、副キャプテンの会話が耳に入ってくる。
皇坂くんがバスケ部の人たちから褒められてるの何だか嬉しい・・・。
顔がニヤついていたのか隣にいた咲羅に耳元で「ニヤニヤしすぎ」と言われてしまった。
「試合を始めるのでそれぞれ集まってください」
審判の声が聞こえ咲羅からコートに視線をうつす。
私たちのクラスのチームと先輩たちのチームが向き合うように真ん中に集まる。
緊張している雰囲気はなく早く試合がしたいという気持ちが見ている側にも伝わってくるくらい楽しんでいるように見えた。
「俺たちバスケ部の中に新人くんはついてこれるのか楽しみだね」
短髪の先輩が皇坂くんをニヤニヤしながら見つめる。
その表情は明らかに甘く見ているようだった。
愁斗が何か言おうと口を開きかけたとき、
「このチームで優勝狙ってるんで。
手を抜かずに本気で来てくださいね」
感情がこもっていない声で、でもどこか強気な言葉を皇坂くんは先輩にぶつけた。