「はい・・・っ」

緊張と恥ずかしさで頭がおかしくなりそうだった。
熱を帯びた目が私を捉えて逸らせない。

「今日は本当にありがとう。
すごい楽しかったし、すごい幸せな日だった。
俺、今日のこと絶対に忘れない。」

「うんっ、私も」

皇坂くんの右手が私の頬に触れる。

「今でも夢を見てるんじゃないかってくらい幸せだよ。
逢原さんが俺の彼女だなんてさ。
俺が触れるたびに顔が真っ赤になるの可愛すぎだし。
可愛すぎて誰にも見られたくない、触れられたくない。」

頬に触れていた右手が下におりていき、
親指が唇に触れる。

「っ///」

「その可愛い顔、俺以外に絶対見せないで」

そう聞こえたと同時に
繋いでいた手をグッと引き寄せられ、
皇坂くんの右手が私の顎に触れた。

そのまま唇が重なる。
時間がとまったかのような感覚だった。
自然と瞼を閉じる。
唇に感じる熱がより一層、私をドキドキさせた。


皇坂くんの顔が離れたのを感じ目を開けると、
綺麗な顔が目の前にあった。

「あっ///」

あまりの恥ずかしさに目を逸らすと、
グイっとまた顔を引き寄せられ、
ちゅっとリップ音とともに唇が重なった。