「どうしたの・・?」

何か変なこと言っちゃったかな?
不安になりながら恐る恐る皇坂くんに近付く。

「・・・可愛いなぁって」

「えっ///」

恥ずかしそうに口元を手の甲でおさえ、

「笑った顔、可愛すぎっ」

照れながらもそう伝えてくれた。

「~っ///」

皇坂くんが照れるから私まで照れてしまった。
今思ったけど、私、皇坂くんの彼女になったんだった・・・!!!

忘れてたわけじゃないけど、実感が湧かなかった。
でも今、皇坂くんがこうして照れているところを見ると
自分はこの人の特別になったんだって思える。

笑った顔もだけど照れた顔も直視できない・・・!
心臓がもたないよ・・・。

ドギマギしている私に「もうちょっと近くに来て」と言うと、優しく微笑んだ。
ベンチに座っている皇坂くんの目の前に立つ。

いつも見上げているからか自分の目線の下に皇坂くんの顔があるのは不思議な気持ちだった。
じっと見つめられ何も言えない。

「逢原さん」

名前を呼ばれると同時に右手をギュッと握られる。