「燈真・・?」
咄嗟に声をかける。
「ごめん、大丈夫・・。」
そう言うと涙を乱暴にゴシゴシ拭った。
潤んだ瞳で皇坂くんをしっかりと見た後に、
ゆっくりと頭を下げる。
「・・・っ・・ありがとうございます!!!」
そして、その状態のまま燈真は大きな声でお礼の言葉を述べた。
「え・・・?」
私と皇坂くんは何が何だか分からずお互いに視線を交わす。
「燈真、どうした?」
さすがに困ったのか皇坂くんは燈真の肩に手を置くと、グッと体を起こした。
視線は下を向いたまま、
「小さい頃から体が弱くて、病院に通うことが多かったんです」
燈真はポツリポツリと話し出す。
「ここの公園の前、病院からの帰り道でよく通っていて、
車の中からここのコートが見えたんです。
毎回通るときに練習している人がいて、最初はただ見ているだけでした。
でも、だんだんその人が練習している姿を見るのが楽しみになっている自分がいて、
バスケをしてみたい。そう思うようになったんです」
そこまで話すとゆっくり視線を上げ、皇坂くんの目を見る。
咄嗟に声をかける。
「ごめん、大丈夫・・。」
そう言うと涙を乱暴にゴシゴシ拭った。
潤んだ瞳で皇坂くんをしっかりと見た後に、
ゆっくりと頭を下げる。
「・・・っ・・ありがとうございます!!!」
そして、その状態のまま燈真は大きな声でお礼の言葉を述べた。
「え・・・?」
私と皇坂くんは何が何だか分からずお互いに視線を交わす。
「燈真、どうした?」
さすがに困ったのか皇坂くんは燈真の肩に手を置くと、グッと体を起こした。
視線は下を向いたまま、
「小さい頃から体が弱くて、病院に通うことが多かったんです」
燈真はポツリポツリと話し出す。
「ここの公園の前、病院からの帰り道でよく通っていて、
車の中からここのコートが見えたんです。
毎回通るときに練習している人がいて、最初はただ見ているだけでした。
でも、だんだんその人が練習している姿を見るのが楽しみになっている自分がいて、
バスケをしてみたい。そう思うようになったんです」
そこまで話すとゆっくり視線を上げ、皇坂くんの目を見る。