「まぁ何も無くてよかった」

「うん」

「何かあったら電話かけていいからね?気にしないで?私たちのこと」

「いや……でも……」

「いいのいいの!こいつが言ってんだから!」

「んー。」

「とりあえず呑気に他人の家で飯作ってたみたいだし食べますか?」

「え?」

「ごめんね?キッチン借りちゃった…テヘッ」

「あ…いえ」





お兄ちゃんの彼女だから許すんだよ?

普通許さないからね?










「ごちそうさまでした」

「お口にあってよかった」

「美味しかったです」

「さぁーて俺らは帰るかな?」

「ありがとう。お兄ちゃん」

「来週だっけ?ちゃんと診察こいよ?」

「わかってまーす」

「おじゃましました。また来るね?」

「ありがとうございます」






おにぃちゃんの彼女いい人。




あたしも……いや……



残酷な未来しか想像できない……




やっぱりりひとりがいいのかもしれない