葉月side


「ごめんなさい……」

「落ち着いたか?」

「うん……」


また迷惑かけた……。
あー。ほんとつくづく着いてない
まだほわほわしててお酒は抜けないけど自分がやらかしたことくらいはわかる。



「お前自分のこと責めてるだろ?」

「べ……別に」

「嘘つけ!迷惑なんか思ってねぇから
迷惑だって思ってたら来ないからお前と連絡も取らないし俺らは大丈夫だよ」


初めて言われたかもしれない
今まで迷惑だってめんどくせぇといわれてたあたし


「でも……めんど…くさ……い…よね」

「めんどくさくねぇよ」

「でも……」

「お前はめんどくさくない
今日は楽しくて飲んじゃったんだろ?
そーいう日もあるでもみんなの意見聞けばよかったな?あんまり飲みすぎたら発作が出ることくらいわかってたろ?」

「うん」

「ごめんなさい」

「いいよ」



そのあと沢山泣いた
この3人の前で涙なんて流したことは無かったいや咲優にすらあたしの涙は見せたことがなかった……



初めて芯から心を許した瞬間だったかもしれない






自分の存在価値を見失ってたあたしには十分すぎる言葉だった




ありがとう








ありがとう涙