それから数カ月して

いじめが無くならないまま月日が経ち
あたしはマネージャーを辞めることにした


あたしには向いてないのかもしれない
あたしでは役に立たないマイナスなことを考えるようになった



辞めてすぐ
2年の先輩から呼び出された



「ねぇ戻ってきてくんねぇかな?」

「え。」

「お前だからみんな頑張れたんだよ
お前じゃないとダメなんだお願いします」

「あの……
ありがとうございます。でも戻りませんあたしじゃなくても大丈夫ですよこんな役たたず戻っても迷惑かけるだけです」

「じゃぁさ?
俺のために戻ってきてくれないかな?それでもダメ?」

俺のため?
どー言うこと?

「俺……お前のことが好き
お前と一緒に辛いことも楽しいことも乗り越えたい
お前だから頑張ってこれた。一緒にまた頑張ろうぜ?」

「あたしだから?」


信じれないどーせ直ぐに手のひら返すんだよ
人間なんてそんなもの欲が出るんだ自分を守ろうとする
自分以外の人より自分が大事なんだよ!今だけだからその気持ち


「そうお前だから」


「でも……」

「なら……試しに1週間付き合ってみない?その後決めてくれればいいよ?戻ってきてくれるか俺のために」


何を言ってんだこいつは
でも何も分からないのに決めつけるのも良くないことも事実……


「わかった
1週間後決めます」


次の日の夕方デートに行こうと誘われた
何も予定がなかったので行くことに


「ねぇ?
プリでも撮らねぇ?」

「プリクラ……」

「行こ行こ」

「え」


手を引かれゲーセンのプリクラのエリアへ


何も無く終了
落書きコーナーへ


「やべぇこの葉月クソ可愛いんだけど」

「それはどーも」

「まじで好き」

「あ……うん」


どう返事していいのか分からない


「ねぇ……」

「な…に…?」

「キス……してもいい?」

「へ?」

「無理我慢できねぇ……」





いや……やだ……

なんで?
付き合ってるって言ってもまだお試しじゃん?


やだこの人気持ち悪い



やだ今すぐ逃げたい……