葉月side


「さっきはごめんなさい」

「別にいいよ」

「驚かせて……」

「別に?ちょっとびっくりしたけどね?」

「すみませんでした」

あんなはずじゃなかったんだけどなぁ……
テキトーにポップコーンたべてチュロス食べての予定がまさかこうなるなんてね


「いつもあんな感じ?」

「あんな感じとは?」

「発作」

「んー。人混みもダメだし、ちょっとね?トラウマでヘヘヘッ」

「笑うなって」

「すみません」

笑って誤魔化す作戦失敗

「別に気を使わなくていいし無理なもんは無理って言えよ!」

「はい、以後気おつけます」

なんであたしが謝ってんだよ!まぁいいや


咲優楽しんでるかな?
いや楽しんではないか……


「なんかしたい事とかある?」

「したいこと?」

「せっかく来たんだしなんかねぇかな?って」

「んー。ポップコーン買う」

「可愛いとこあんじゃん笑
買いに行くか?」

「え?」


2人で?やだよ彼氏かと思われちゃうじゃんなんかヤダこんな初対面の人と2人なんて


「買ってやるから
こんな所で180分も待ってられるかよ笑」

「ご最もです」

「じゃ行くか?はい!」

「へ?」

「手!迷子になられちゃ困る」

「ならないよ!」

「どーだかな?」

「なりません!」

「頑固だな。行くぞほら!」

「あ!待って!ねぇ待っ……」

「っと……危ねぇな」

「ごめんなさい」

「ほらよ」

やだ……絶対ヤダーーーー




10分後


「だから行ったろ?繋げって」

「はい」

見失いましてただいま説教食らってます
あたしとしたことが……


「ほらよ」

「はい」

「何照れてんだよ!」

「照れてない!」

「どーでもいいけど?」

「そ?」


何その上から。
腹が立つ……でも迷子にだけはなりたくない。


ほんとあたしの調子狂わせてくるやつ