正直今まで咲優だけで生きてきたわけじゃない…
さすがにそれはね……
人並みに遊んだりしてきたこの三年間
でもみーんなあたしなんて正直お荷物なんだよね?
咲優だけ
どれだけあたしがしんどくてもパニックになってても
どれだけあたしがLINEを荒らしても何をしても動じないどーした?って言ってくれる友達。
咲優だけいればいい
もぉ咲優は彼氏なんじゃないかと思うほどほんと腐れ縁だと思う
でも咲優と同じくこの子いやこの子は言い過ぎか……
悠真くんはなんか違う
慣れてるというかなんというか
まぁ優しいとは聞いていたから同情なのかもね?
どーせ皆同じ!
「大丈夫?」
「へ?」
じゃないかもしれません
神様あたしどうなっちゃうんでしょうか?
「着いたー!ってみんな来るの早すぎじゃない??入るまでにどんだけかかるの?」
「まぁまぁそんなもんじゃない?」
「あー!咲優疲れた」
「文句言わない」
雅人くんと咲優ほんといい感じあれは兄妹なのかカレカノなのか……。
「凄い列
雅人チケット買ってきてよ?あそこで待ってる」
「えー。めんどくせぇ。」
「咲優ちゃんも待つ?雅人に任せればいいよ?」
「お前な?ふざけんなよ!」
「別にふざけてねぇけど」
「咲優も雅人と行く……」
「咲優?」
「いこ?」
「じゃ咲優ちゃん雅人頼んだー!」
でたよ咲優のあのおねがい技術
あれされたらあたしでも聞いてしまう
やってんな?あいつ
いやあいつ好きだな?幼なじみの事
うんあれは確定演出だわ……
「大丈夫?水でも飲んで落ち着こう?」
「あ、いえ大丈夫……」
「ほんと?無理は禁物」
「ヘヘヘッ……」
笑って誤魔化しておこう
「何笑ってんの?」
「すみません」
コイツ通用しない……ある意味だるいかもしれません
「無理しない」
「はい??」
「無視してるっしょ?顔色最高に悪い
咲優ちゃんから聞いたけど大丈夫?」
「なに……を……?」
「人混み苦手なんだって?今日薬は?飲んできた?」
「う…ん……。」
「そっか……。まぁ脈安定してるし大丈夫か…」
ん?
「あのー。」
「なに?」
「いやなんでもないです」
この人将来いや進路看護か医者?
頭いいのかな?こんな見た目で……
見た目は関係ないか……
「なに?気になるんだけど?」
「いや大学行かれる方なのかなぁと……。」
「え?別に大学行かないよ?次の進路は専門学校保育のね?」
「保育!?」
「何驚いてんの?」
いや驚くだろ?あんだけ人の脈まで計っておいて進路は保育!?
あなたは看護師か医者にでもなりなさいよ!
「いやなんでも……」
「俺ね?頭すっごい悪いの笑
偏差値最悪笑」
「ハハッ……。そーなんですね…。」
見た目はそーいってますよ……
「だから保育!」
「悠真!ほいよ!」
「サンキュー」
「行こ行こ!
何乗る?なにのる?」
「え?ジョーズじゃなかったの?」
「あ!忘れてた……!行こ行こえー楽しみー!」
咲優さん?
テンション上がりすぎです
「ねぇカチューシャ欲しい!」
咲優のワガママからはじまった
「なら買おうよ?みんな」
「そこは悠真の奢りだろ?」
「な?葉月ちゃん!」
「え?」
いや3つも奢らせるの?さすがにね?
「お願いします!悠真様!」
おいおい咲優何言ってんの?
「咲優!あたしが出すからあんまりやめた方がいいよ?まだまだあるんだしもっと安いものでもね?」
「珍しいあたしの払ってくれんの?」
「いつも払わせてるのではらいます。」
「いいよ!4人分買おうぜ」
はい?
あんたは馬鹿なんでしょうか?
いや。馬鹿だと言っていたけど……
やめておけ
「あ!いやあたしが咲優の分を……」
「さすが悠真!悠真に任そうぜ!」
「ありがとうございます悠真様!」
え?
みんなして可哀想に……
「いいの!
葉月ちゃんは何が欲しい?」
「いえ……あたしは」
「え?いいじゃんみんなと一緒にこれなんてどぉ?」
「え?可愛いー♡
葉月似合いすぎなんだけど!」
どこから来たんだよ咲優……
「じゃこれね?」
「はづ!行こ行こ!外で待ってるね?」
「おう」
出たついにはづって呼び始めた……
もぉはづと呼び始めたら終わりもぉテンション絶好調の時。
気を使ってる時は葉月って呼びのにもぉのりに乗ったらなぜかはづと呼んでくる。
咲優さん
絶好調笑
「可愛いー」
「どーも」
「なんかつれないなぁ?」
「なんか悪い?」
「最高に機嫌悪い?」
「いや別に?」
「えー。絶対機嫌悪いじゃん?」
「そんな事ない」
「ならいいけど」
絶賛ちょっと揉めてます
咲優あたしの顔みて機嫌悪いか聞いてきて
悪くは無いけど乗り気でもないなーんかつまんない
咲優と2人ならもっと楽しいのかもしれない素の自分でいられそう
今はまだ無理
「ねぇ?葉月ちゃんってこういうところ初めて?」
「いえ。何度かは」
「初めてじゃないんだね?良かった!普段何乗るの?」
「んー。絶叫系以外ですかね?」
「あ!無理なんだ咲優と同じく」
「そーなんです笑
なので咲優といつもふたりで気楽にってふらついてます笑」
「じゃ今日は乗ってみようよ!」
「雅人!」
「なにいいじゃん!咲優も挑戦!」
「やだよ!乗らない!」
「雅人やめとけ」
「わかったよ」
雅人くんちょっとめんどくさいかも……。
「着いたー!えー!もぉこんなに並んでんの?」
「みんな早いね?」
「ね?やばいよね?」
「咲優ちょっと先並んでてよ?120分待ち……」
「いいよ!」
「葉月ちゃん?どこ行くの?」
「ちょっと……」
「あの子いつも」
「いつも?」
「人混み得意じゃないからさ?
ちょっとフラフラーって歩いたら帰ってくるから!」
「なら俺も!」
「葉月ちゃん!一緒に行くよ?」
「大丈夫なので」
「俺が行きたいから……ね?」
「あー。はい」
「案外はやいかもよ??」
「わかってる!いつもどーりね?」
「あ!ついでに飲み物」
「はーい!」
あたしのいつもの行動
あんなとこで120分もいたら目眩がしちゃうから少し時間つぶししてまた戻る
その間にドリンク買ったりして咲優にプレゼントで補ってる
酷い時は2人で来て1人で乗ることもある笑
シングルだと進み早いんだよね?
「どこ行くの?」
「別に決めてないよ?」
「なら何か買う?」
「いらない。それより咲優と居なくていいの?咲優の事狙ってるでしょ?」
「なにそれ笑
爆笑なんだけど笑」
え?そんなに笑う?
「咲優の事狙ってないよ?」
ん?
「咲優?って言った?」
「あ、お前知らねぇの?
俺咲優の元カレ」
「はぁーーーーー?!」
「うるさい!」
「すみません」
へー。あの子彼氏いたんだ。
知らなかったなー?なんかそんな感じなかったし
「知らなかったんだ?
まぁそーかあんまり咲優と遊んだりデートとかしてねぇし。誰かさんのせいで!」
え?あ。いや
「あたし??」
「そう」
「失礼なやつ」
「どんな奴か拝んでやろうと思ったけど別に普通じゃん?いや猫かぶりか!?」
「は?失礼ね!何が猫かぶりよ!」
「いや、そーだろ?
噂では自己中で自分のことばっかりな葉月さん?今日はそれはそれは大人しくて」
「関わりたくないだけ
なんで初対面の人に心許さなきゃいけないの?
めんどくさい。あたしのことなんてなんも分からないくせに好きに言ってればいいよ?近寄らないで!雅人くんが待ってるんじゃない?あたし帰る!」
「おい!待てって!
悪ぃそんなつもりは……」
「離して!」
「無理!」
「あ……。」
ケータイがなる……。
「はい。」
『何してんの?遅すぎ!ジュース!』
「はい?てかあたし帰るからね?」
『なに?ちょっとお隣の方に変わって貰っても良いかと??』
「あ、はい」
お怒りのようで……。
やべーやつ怒らせたかも……
「なに?」
「変われと」
『お前な?いい加減にしろよ!いらん事言ったな?な?
今すぐはづ連れて帰ってこーい!クソが』
「はい」
やべー……。
地雷踏んだかもしれない。
「今戻りました。」
「はい!おかえり
このクソ野郎がどーもごめんね?葉月?あとでぶん殴っておくから」
「いやそこまでしなくても……。」
最悪な地雷を踏んで最悪な奴に正体バレでもぉ今日は最後かもしれない。あ。さよならあたしよ……。
何とか4人でジョーズに乗ってまぁ一応楽しかった
「あー!楽しかった!次何乗ろうかな?」
「あの飲み物飲んでもいい?気分最高に悪い」
「あ!ごめん。はしゃぎすぎた葉月タイムする?」
「うん。ごめん」
その後ゆっくり飲み物を飲んで再開!
「ねぇ絶叫系乗りたいんですが……。」
「雅人くん?」
「えっと咲優も葉月ちゃんもダメなんだよね?」
「乗ってみたら楽しいかもよ?」
「やめとけよ」
「あ、あたしやめとくね?3人で行ってきて?」
「葉月ちゃんもいこーよ!ね?」
コイツ折れないな……。
「お願い!」
絶対やだよ……絶叫はほんとに嫌な思い出しかない……。
乗りたくないと言うよりもぉトラウマ。
「いこ!」
「ちょっちょっと!」
怖い……お願い……やめて……
手を引っ張らないで……
絶叫もやだし手を引っ張られるのもやだ……
もぉ無理……無理かもしれない……
今日せっかく薬飲んできたのに……
ごめん咲優……無理だ……
「ハァハァハァ……。」
「葉月!?」
「おっと……」
「葉月大丈夫??ちょっと外出よ?」
「お前な……」
「すまん」
「言えばよかったあたしもごめん。」
「いやどー考えても雅人が悪い」
あー。迷惑かけたもぉほんとに今日は最後の日かもしれないあたしよさようなら……
咲優ごめん
咲優side
「ごめんあたしが説明不足だったよね?」
「葉月?大丈夫?」
「頷く)……」
「葉月絶叫系トラウマなの……それに無理やり引っ張るのもダメ!パニックの原因になる」
「悪ぃ」
「いや知らなかったんだし雅人は悪くないよ」
あー。あたしとしたことが……
「大丈夫か?少し落ち着いたか?
まぁ脈も落ち着いたし大丈夫かな?歩ける?」
「うん」
「ほんと悠真ごめんありがとう」
「すまん」
「大丈夫です。こっちこそすみません」
「大丈夫?落ち着いたらでいいよ?」
「もう大丈夫。雅人くんごめんね
3人で絶叫乗ってきていいよ?」
「あたしも得意じゃないんですけど?笑」
「なら2人で行けば?」
「2人??」
「咲優と雅人」
「え?え?なんで?」
「俺こいつ見てるし!いけよ!」
「なら頼んでいい?」
「泣くなよ咲優笑」
「泣かないよ!ごめん!はづ?待っててね?」
「うん。待ってるね?」
ほんとお騒がせな幼なじみだわ。
でも大好きこの片想い叶えばいいのに……
葉月side
「さっきはごめんなさい」
「別にいいよ」
「驚かせて……」
「別に?ちょっとびっくりしたけどね?」
「すみませんでした」
あんなはずじゃなかったんだけどなぁ……
テキトーにポップコーンたべてチュロス食べての予定がまさかこうなるなんてね
「いつもあんな感じ?」
「あんな感じとは?」
「発作」
「んー。人混みもダメだし、ちょっとね?トラウマでヘヘヘッ」
「笑うなって」
「すみません」
笑って誤魔化す作戦失敗
「別に気を使わなくていいし無理なもんは無理って言えよ!」
「はい、以後気おつけます」
なんであたしが謝ってんだよ!まぁいいや
咲優楽しんでるかな?
いや楽しんではないか……
「なんかしたい事とかある?」
「したいこと?」
「せっかく来たんだしなんかねぇかな?って」
「んー。ポップコーン買う」
「可愛いとこあんじゃん笑
買いに行くか?」
「え?」
2人で?やだよ彼氏かと思われちゃうじゃんなんかヤダこんな初対面の人と2人なんて
「買ってやるから
こんな所で180分も待ってられるかよ笑」
「ご最もです」
「じゃ行くか?はい!」
「へ?」
「手!迷子になられちゃ困る」
「ならないよ!」
「どーだかな?」
「なりません!」
「頑固だな。行くぞほら!」
「あ!待って!ねぇ待っ……」
「っと……危ねぇな」
「ごめんなさい」
「ほらよ」
やだ……絶対ヤダーーーー
10分後
「だから行ったろ?繋げって」
「はい」
見失いましてただいま説教食らってます
あたしとしたことが……
「ほらよ」
「はい」
「何照れてんだよ!」
「照れてない!」
「どーでもいいけど?」
「そ?」
何その上から。
腹が立つ……でも迷子にだけはなりたくない。
ほんとあたしの調子狂わせてくるやつ
「てかさ?あいつから」
「あいつ?」
「咲優」
「あー。」
「お前はワガママで自己中でだけどほっとけない最高な友達だって聞いてたけど」
「いやそれいいの?悪いの?」
いや悪口だよね?
え?褒めんの?
「さぁな?
でも全然普通じゃん?」
「いやだから、初対面の人に心許したくないし、距離置いてるだけ」
「別に距離置く必要なくない?」
「ある!どんなやつかもわかんないのに!」
「まぁそーかもしんねぇけどさ?
だからこそこれから知ってけばいいんじゃねぇの?」
なんで?
「別に知りたくもないしどーせ男なんてみんな一緒なの!騙されないから!」
「どんなことあったか知んねぇけどさ?
そのみんな一緒って違ぇから!知ろうともしねぇで勝手に決めつけんなよ!」
「ごめんなさい」
まじ腹立つなんであたしが謝ってんの?
どうせ皆同じ同じなんだから……