ピーンポン


ん?誰?



「葉月!!」

「ハァハァハァ…ハァハァ…いや…やだ…」


あー。例の彼氏さんのお出ましか…


この状況色々と問題ありだろ…





「葉月!あーけーて!」

何が開けてだよ



「大丈夫か?…俺が開けてくるか?」

「やだ……やだ……」

「大丈夫落ち着け」




今まで色んな人を見てきたけどこの状況はさすがに初めて



「葉月とりあえず落ち着けな?」


声をかけるも苦しそうに呼吸をするだけ

泣きじゃくって顔は最悪





とりあえず
葉月には待ってろと伝えてうるさいので開けることに


「はい」

ちょっとどす黒い声が出たかも



「は?あんた誰?」

「俺?友達ですけど?」

「男のくせに友達?」

「はい。葉月の友達です。あなたは?」

できるだけ冷静に

「彼氏ですけど?」

「あー。そう?」

「葉月います?」

こいつの根性クソだな

「いますけど
今ちょっと…」

「何?なんかやましい事でも?」

「別に?」




リビングに足を踏み入れる彼氏とやら




葉月はと言うとまだパニック状態


「葉月大丈夫??どーしたの?」

返事をしない葉月



「葉月?大丈夫か?」

「ゆっくり深呼吸して」

俺は彼氏なんて無視でゆっくり背中をさする



それを見る彼氏とやらは顔色が悪い