幸我が通話中に私の携帯に着信が来たので、少し遠くに離れた場所へ行く。



「…もしもし」



『あー、ぼくだけど』


「……虎《たい》ちゃん。藍《らん》君から幸我に電話で御子柴《みこしば》達が勝手に走り、暴れ始めた。だって。…別グループで走ってた奴等と合流もしてるらしい、補佐2人からの連絡とも。」



こちらを無視して、話を進め始める。
通話からでもわかる凄まじい殺気を感じた。



『あ"?おっけ、ありがと。心彩チャーン。そだ、心彩チャーン、急で悪いんだけど今から送る、ナンバーと色のバイクの情報よろー。悪質らしいから、気をつけてネ?』


「1時間以内?」



『そんな、早くなくていいよ。あっそだ、裏の情報も頼むわ。情報が有力になってから、かけて来てーネ。』




「はぁーい。」