「ーーーーで?」


幸我は、通話の相手が幹部だった為か、
私と喋っていた時よりもかなり声のトーンが下がり副総長の声になった。


『情報共有。御子柴達が勝手に走り、暴れ始めた。』


「…遊んでるだけだけじゃねぇの?つーか、あいつは?」


幸我のあいつとは、自分の双子の兄を言っている。


『総長は今別件で呼ばれていて連絡が付かない。因みに
…別グループで走ってた奴等と合流もしてるらしい、補佐2人からの連絡が、これ。』


「幹部は?誰も一緒に、走ってたりは…?」


『居ない。連も、駆も情報集めに出て、俺も別件してて、今から、倉庫の方に、戻るところなんだけど。』