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暫くして、お昼寝から起きた心彩。

「んんっ……は、る……ちゃん……?」

半分寝起きな顔は愛おしい……。

「んっ。そうだよ、おはよ……心《ここ》」

「みぃ……できること……ないかな……?」

「ふふっ、いきなりだね………どうしたの?」

「何も……出来ない………クズだから……みぃ……」

結構言われたんだな……あのバカ達に……

「こーら、そんなこと自分から言わないの……」

遥に言われつつ、父さんが入ってきた。

「んー……みぃーちゃんにできる
お仕事をあげようかな……」

「…………いいの?」

「……いいよ。自分の趣味としても使えるからね。これから先……あとはパパからのお小遣いあげれるから……。」

「……お金……欲しいわけ…………じゃないよ…………どんなお仕事……?」

「知ってるよ。だけど、仕事とかになると渡さなきゃだからね。……通帳にお小遣い入れてってあげるから。内容としては……情報集めかな……主に。危険な時は弘樹や直人達と一緒にいながらお仕事すること、約束できる?」

「……やって……みたい……」

「ん。調べ方は凌と智に教わってね……。何かこれは違和感あったとか これは、違うんじゃないかーとかあったら、パパ達に相談できる?」

「………する………」

「よしよし、いい子。……凌、智、頼んだ。」

「「了解/了解です」」

すぐに兄ちゃんと凌が心彩に教えていた。

飲み込みは早かった心彩は、すぐに覚えた。

パソコンやSNSで調べたりするやり方も。

「お嬢、飲み込み早いな……」

「おーにちゃんびっくりー―」

「……覚えるの…………好き……だから……。」

「……お嬢、組長からお仕事とか若達から来たら一緒に情報探ししようね。」

「……うん」