「……え?」

普段絶対、こんなに好きとかも言わないし、なんなら喋らず俺らにくっついてんもんなー心彩。

「……お兄ちゃん……としてだもん……好き…は……りっくん……藍くん……はるちゃん……じゅんくん……空くんも理解………あるから好き……」

「……その言い方だと大輝くんが、理解してない言い方だよ……心彩 (苦笑)」

「……そういば、大輝君って、妹いたんですね。」

そう言ったのは、藍と龍平で……。

「もー……酷いなぁ――……心《ここ》……。
あぁ……帰ると、五月蝿いのがね……女子しかいない学校に入学させたから……知らないのも当然か」

「……うう……なんか……ごめん……なさい…」

抱きしめていた遥が甘やかしていた。

「……ん?……謝らなくていいよー、心《ここ》。
解ってるから。」

「……はるちゃん……あり…がとう……」

「よしよし……。んっ、もう少し食べれる…………?」

そう聞かれ、心彩は頑張って完食をしていた。

「おっ、お嬢えらーい。完食できたね。それにすっごいウトウトしてるね……」

遥の服の裾をぎゅーと掴んでいた。

「可愛いか……」

「滅多に、自分から甘えないからね、心彩。」

「すー……すー……」

「暫く、くっついてた方がいいかも……離れたら……嫌な予感しかしない……特に今日とか……」

「嫌な思い出じゃない夢がいいもんね。」

お昼寝してる間、遥にずっとくっついていた心彩。

「龍平……いいの?」

「んー?……心彩が安心できてることが俺の望みみたいなものだから、気にしてないかな。」

「まったくお前は……優しすぎんか……嫉妬とかあっても良さそう……だけど……」


「俺が焼きもちあったところで、この先、守り護れるとは限らないからね。……今の状態が俺も心彩も丁度いいから……お互いに気づいてるけどあえて……告白もしないだけですよ(苦笑)」

みんなが悲しい顔をしていた。

「んー、龍平……おいで。」

そう言って、抱きしめていた兄ちゃん。

「わわっ、……ともにー、空くん?」

「今だけは泣いてもいいぞー?心彩寝てるしな。」

潤が心彩の頭にヘッドフォンを付けて音楽をかけていたから思いっきし泣かした。


「……っう、うぅ……うぁ……ッ…………あっれ………とまらない……」

「よしよーし……」

大人まで生きて欲しいと……願ってしまった出来事だった。