「何だ?もう終わりか、うちの子にあんな派手にやってくれたのにこんくらいでへバってもらっちゃ困るんだよねぇ?お二人さん」


一番に怒らしちゃイケない、ここの組の頭である香山《こうやま》柊音《しおん》と言う男に容赦なく火種を巻いたのは、床に転がる男2人を生殺しにしている私を大好きと言ってくれてる組員さん達とパパ。


職業、元数学教師。現在はフロント企業のトップ、社長と香山組の頭をしつつ息子2人と娘を育てる父親だ。



「…普段、我がままや甘えも怒りも滅多に出さない子がやると、こーなるんだよねぇ〜?」



攻撃するのを止め、完全に戻った所で攻撃を再開する。



「「はぁ……はぁ……」」



身体の骨が折れているからか、息をするのすらままならない。



「……ねぇねぇ」



また、質問することにした。



「んー?どうした?お嬢。」



「 この2人から謝罪貰ってない、弘樹君と入ってきてから思ったんだけど。もう、貰ったとしても……いらないや……今更。」



考えるパパと弘樹君と組員さんたちの中、
低くて色気を含んでいた声で、



「――――確かに、なかったね、お嬢。」



私を抱っこしつつ安心する存在である……弘樹君。



「――――よしっ、お前らは、まず、これから
慰謝料と治療費払え。……その後に……心彩から言われた3択から選べ、選べないんなら、うちの組員といっぱい遊んで貰え?」


「拷問室、鍵開けますか?」



「頼むわ。お前らは拷問室で殺ろさない程度でたっぷり、楽しんで来い。」


「了解です。」



「「「「やったぁ、許可降りた、楽しませてよおふたりさん?」」」」



みんな楽しそうだった。