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心彩side


弘樹君に抱っこされ連れてこられた場所は、パパの仕事部屋だった。

きっと、冷たい笑みを浮かべながら聞いてるんじゃないんだろうか?そんな声だった。

「あ"ぁ?もう一度聞く。うちの子に何したんだっけ?」

低くドスの利いているパパの声が響いてきた。

ドアまで聞こえてくるし、殺気も私よりも凄くて弘樹くんにピッタリと、ついくっついてしまった。

「ちょっーとだけ、お嬢、言い訳を聞いてあげてくれる?くみちょー?入りますよー。」

弘樹君に言われコクンと頷き緩い喋りに何故か安心しつつ、私を抱っこしたまま片手でパパのいる部屋の扉を開けてた。先程の私よりも数倍強い殺気を出した弘樹君。

「……パパ。」

「おかえり、心彩」

「あ、そうだ………これ。」

念の為にと先程この2人にやられた会話の録音をしていたので、それと映像の方はクラスメイトの仲良くしてる子たちからこれ送るねと貰っていたのでそのボタンを押して、両方再生をする。