柔らかくて、サラサラな髪の毛を

椿が、編み込み始め、みつあみにしてお団子を作り始めた。

「‥‥髪で遊ばないでよ」

「いや、長いし、みつあみのお団子にしたくなったから。」

「‥‥じゃ、仕方ないか」
「ふふっ、諦めたよ、この子」

椿と龍平には、コロコロと変わる表情は可愛いのがズルい。

チャイムが鳴りLHRが始まった。

騒がしい。

「はーい、体育委員会からなんですけど、とりあえず、プリント配りまーす。」

渡されたのが、クラスマッチ。

「3日後のクラス対抗、球技大会でチームとか決めなきゃいけないんだけど…」

サッカー、バスケ、バレーと書いてあった。

「‥‥りっくん。」

か細い声に、気づいた龍平は、

「ん、出ないから、安心して?心彩もでないんだろ?」

「‥‥断ってもどうせ体育委員と担任が執着されたら地獄逝きの切符は……出そうかと思ってるよ。」

‥‥地獄逝きの切符?

可愛い声でなんて物騒なことを言っている?

椿と龍平が、

「‥‥去年のあの人たち、どうなったの?」

「‥‥大丈夫、生きてはいる‥‥はずだよ。」

椿が頭を抱えていたので龍平が。

「藍くん、あれだよ、去年の‥‥この時期に来てくれた、あれ。」

「あー…あれか。」

去年、小学生の時、何があったんだ?

同じ小学校だった人達も、ゾクっと震えていた。

「心彩に、執着したらどうなるかの話しようか。」

龍平が話してくれた。