気分が落ち込んだまま
終わって行った林間学校。


今は帰りのバス。


スタンプラリー中も華村さんは
はるくんの隣をキープしていて。


はるくんがどんな表情で
華村さんのことを見ているのか。


知りたくなくてはるくんのことを
それとなく避けて見ないようにしていた。


優愛ちゃんには何度か心配されちゃった
けど何とか誤魔化して。


目をつぶって振り返る今日の
私は間違いなくはるくんには相応しくない
ただの憶病者だった。


...このままじゃいけない。


そんなこと分かってるのに。


胸の奥がズキズキ苦しいから
ぎゅっと目を閉じた。