__私達が集合場所に着いてから2分後。


「おっはよー、紫乃ちゃん優愛ちゃーん。」


「おはよ。紫乃、吉川さん。」


後ろから聞こえた声に肩が跳ねた。


振り返ると、やっぱりはるくんと西村くんが
こっちにきていた。


「おはよー。」


「お、おはよう、2人とも。」


優愛ちゃんに合わせて挨拶を返す。


「あの、昨日はほんとにありがとう。」


気まずさを押し殺して
はるくんに感謝を伝える。


「全然。紫乃のこと助けられて良かった。」


「...っ、」


はるくんのふんわりした笑顔に
胸がギュッてなった。


朝から心臓に悪いよ... 。


「おはよう!鈴森さんっ!」


「え、あ、おはよう!」


朝からはるくんに心を乱されていた
私に、後ろから声をかけてきたのは華村さん。