__迎えた林間学校2日目。


今日は班でスタンプラリーを
行うことになっている。


しかし。


「...優愛ちゃ〜ん、
 はるくんと会うのなんか気まずいぃ... 。」


集合場所である、宿泊施設の外へ
向けて歩きながら、隣を歩く
優愛ちゃんに泣きつく。


「もう!大丈夫、大丈夫!
 班行動なんだし、いつも通りに
 してたら良いでしょ!」


「...っ、うん... 。」


でも...
昨日は情けない姿見せちゃったし... 。
助けてもらっちゃったし... 。


華村さん置いて、私のところへ
来てくれて嬉しいとか最低なこと
思っちゃったし... 。


なんか、どんな顔して
会えば良いか分かんないんだよ... 。


「...もう!なに浮かない顔してんの!
 そんなんじゃほんとに天野くん華村さんの
 ものになっちゃうかもよ!
 負けるよ!!紫乃!」


「うっ、わ、分かってる... 。
 ありがとう、優愛ちゃん。頑張る... 。」


私のために叱ってくれた
優愛ちゃんが天使に見えた。