山を登ったら待ちに待ったカレー作り。
私と華村さんが食材の下ごしらえを行い、
はるくんが調理。
優愛ちゃんと西村くんでご飯を炊くことに。
「華村さん、すごい手際いいね!」
華村さんともっと仲良くなりたいと、
一緒に野菜を切りながら、話しかけた。
「ありがとう!
実は鈴森さんとずっと
話してみたいと思っていたの!
嬉しい!仲良くしましょう!
...ところで、鈴森さんは天野くんと
幼馴染、なのよね...?」
「え、あ、うん。そうだよ!」
「あの、実はね、私、天野くんのこと好きなのよ。」
え...?華村さんがはるくんのことを...?
頬をほんのり赤く染めた華村さんに
なぜか心臓が嫌な音をたてた。
「...そっ、そうなんだ... 。」
平然を装う。
「鈴森さんはただの幼馴染なのよね?
もしよかったら、私に協力してくれない?」
「...協力?」
「そう!私が天野くんと仲良くなれるように
手伝ってくれないかなって!」
「...うん、もちろんいいよ。」
胸が苦しくなったのに気づかない
ふりをして、了承した。
華村さんの恋の応援で力になれるなら
手伝いたいもん... 。