「...触るのやめて。
 華村さんさっきまであっちの班の方にいたよね?
 なんでわざわざ抜けてこっち来たの?」


華村さんの手を振り払いながら
冷たい声でそう言ったはるくん。


「え〜っ?天野くん冷た〜い。
 さっき班の人に私、人数的に邪魔だって
 追い出されちゃって... 。」


「だから、天野くんたちの班に
 入れて欲しいなぁ〜って。」
 

儚げな表情を浮かべる華村さん。


「...あの、私は華村さんに入ってもらったら
 良いと思う...!」


思わず声を上げた私。


「...はぁ。どう見てもあれ、演技でしょ。
 まぁ、紫乃がそう言うなら、
 私も入ってもらって構わないよ。」


前半は呟くようで聞き取れなかったけど、
優愛ちゃんも、賛成してくれたみたい。


「俺も、紫乃がそうしたいなら、
 入ってもらっても良いよ。」


柔らかく微笑んではるくんも
賛成してくれた。


「俺もなんでもいいぞー。」


西村くんも賛成のようだ。


「ありがとう!よろしくね〜!」


こうして華村さんが加わり、5人班が完成した。