「...おいおい。天野ー。
 そんな些細なことで怒んなよー。
 嫉妬深い男は嫌われるぞー。」


「...うるさい。」


珍しくちょっと余裕のなさそうな感じの
はるくんを見て、仲いいんだなぁって思った。


「ねぇ、それよりさ、今4人だけど、
 もう1人どうする?」


優愛ちゃんが言うように、5人班だから
あと1人必要だ。


__と、その時。


「ねぇねぇ、私入れてくれない?
 天野くんたち、1人足りてないでしょ?」


はるくんの腕にさり気なく触れながら
話しかけてきた女の子。


華村(はなむら)さんだ。
彼女は派手で美人なクラスの女王的存在、
と噂されている。


ゆるくふんわり巻かれた髪の毛。
ぷるぷるな、グロスが塗られた唇。


どこか色気のあるモテモテ美人な華村さん。


そんな彼女に腕を触られているはるくんを
見て何故か心がチクッとした。