「...ん?あれ?紫乃、ドキドキしてる?」


うっ... 。図星過ぎる。


「...そうやって俺のことで頭いっぱいになってて。」


...っ!そんな甘い声で囁かないでっ...!


後ろからの甘い、甘い囁きに頭はショート寸前だ。


「っ、か、乾かしてくれてありがとっ!
 もっ、もう寝るねっ!! おやすみっ!」


慌てて立ち上がり、はるくんの顔も見れないまま
2階へと階段を駆け上がり、自分の部屋へ。


ベッドに入るも、なかなか寝付けない。


はるくんが頭の中を支配しているからだ。


__あんなにいじわるばっかするのは
私をからかって楽しんでるのかな。


少し胸の奥がチクッとしたのには
気づかないふりをした。