「ふっ、耳真っ赤だね。
 顔も見せてよ... 。」


そう言って私に近づいて、
顔を覆っている両手に触れてくるはるくん。


「...っ、」


そのまま優しく私の両手をどけてきた。


私の顔を楽しそうに見つめてくる
はるくんは、どこか危険な雰囲気を(まと)っている。


「顔も真っ赤... 。そんな顔、
 絶対他の男に見せちゃだめだよ?」


はるくんがなんか甘すぎるっ...!


「〜っ!おっ、お風呂入ってくるっ!」


手から伝わってくる熱と、甘すぎる視線に
耐えきれなくなった私は逃げ出した。


...お風呂に入っている間も
はるくんのことで頭がいっぱいだった。