「...ねぇ、はるくん、私達が一緒に住んでるのは
 学校では内緒にしよ?」


一緒にお昼ご飯を食べながら、話しかける。


「なんで?別に俺は内緒じゃなくても... 。
 むしろ... いや、なんでもない。」


はるくんは何か言いかけてやめた。


少し気になりつつも話を進める。


「はるくんと同居してるだなんて言ったら、
 女の子たちから、嫉妬の嵐起きちゃうでしょ?
 なんであんな子が〜って。」


「...なるほどね。まぁたしかに、
 女子も男子もうるさくなるかもね。」


...うん?なんで男子も?

まぁいっか。


「でしょ?だからとりあえずは
 隠しておいたほうがいいと思うの。」


「...分かった。」


ふぅ... 。ただでさえ、幼馴染ってだけでも羨ましく
思われそうだし、なるべく平穏に過ごしたいんだよね... 。


「じゃぁ、同居は俺と紫乃の
 二人だけの、秘密だね... 。」


どこか妖艶さを含んだ微笑みを浮かべ、
そんなことを言ってくるはるくん。


「...っ!?うっ、うん... 。」


顔が熱くなっていく。


私が動揺しているのを、どこか満足気に見つめてくる
はるくんにさらに体温が上昇中。


はぁ... 。神様...果たしてこんな調子で、
私の心臓はもつのでしょうか... 。