『あらあら〜そんな怒らなくてもいいじゃない。
波瑠くんが、紫乃と同じ高校に通うために
一人暮らししようとしてる〜って
波瑠くんママから聞いてね〜。ちょうど紫乃も私の出張で
一人になっちゃうし、うちに住んでって誘ったのよ。』
『で、紫乃へのサプライズにしようかな〜って
黙ってたのよ〜。ほら、紫乃って今でもずっと波瑠くんのこと
大好きじゃない?だから、』
「ちょ、ちょっとお母さん!?はるくんいるから!やめてっ!」
お母さんの爆弾発言に慌てふためく私。大好きって... 。
どうやらお母さんには、私がはるくんに
ずっと会いたかったことはお見通しだったらしい。
はるくんも聞いてるのに... 。お母さんのばか...!
「ふふ、ほんとにありがとうございます、お母さん。
紫乃さんのことは、俺が責任を持って守りますので
お仕事頑張ってください。」
...っ!はるくん...!?
どこでそんなイケメンなセリフ覚えてきたの... 。
『あら〜波瑠くんになら
安心して任せられるわ〜。
あ、あの子無自覚だし鈍感だから
苦労すると思うけど頑張ってね〜。』
「はい。この頂いたチャンスをものにしてみせます。」
なんの話だろう... 。完全に途中から置いてきぼりだ。
『うふふ、じゃあまたね~紫乃。
波瑠くんと仲良くするのよ〜。』
「...あ、うん。またね。」
相変わらずお母さん自由すぎる... 。