体育館に着くともうほとんどの人がクラスごとに並んでいた。



私が自分のクラスの列に入ると、ちょうど始業式が始まった。



始業式って長いから退屈なんだよなー。



周りをキョロキョロと見回すと、大半の人が話を真面目に聞いていた。



みんな偉いなぁ。私に分けて欲しいよ。



私は少し頭を左右に振り、顔を前に戻し始業式に集中する。



__始業式が終わると一気にざわつき始める。



ん〜まぁすることも無いし教室戻ろ。



そうして、体育館を出て渡り廊下を曲がろうとした時


ドンッ「わッッ」 「オワッ」


誰かとぶつかってしまった。


「ご、ごめんなさい。大丈夫ですか?」


かなり目立ってしまっている。


私はその場から早く逃げたかったけれどぶつかってしまったので頭を下げ謝罪をする。


「え、あ、あぁ、俺は大丈夫だけど、、君は、」


あ、良かった。早くここから動こう。



「私は大丈夫です。ではこれで」


と今度は軽く頭を下げ少し駆け足で階段を上がる。



教室に戻り席に座るとちょうどチャイムがなったので私はホッと安心した。


良かった。間に合った。


そういえばさっきぶつかった人誰だったんだろう。男の人なのはわかったんだけど、


名前を聞くのを忘れていた。


まぁでももう会うこともないだろう。


でも、、



ガラガラッ

「すまん。少し遅れた。じゃ授業始めるぞー。
まぁと言っても最初の授業だからすることあんま無いけどな。」


授業が始まったので私は考えることをやめ、授業に集中する。



その後も私は、授業を受けて過ごした。



HRが終わると、帰る人や友達と喋ってる人など様々だ。



友達、か。ううん、いらないって決めたんだ。
帰ろう


鞄を持って教室を出る。



私は下駄箱に向かう途中帰ったら何をするか考えていた。


うーん、何しようかなぁ。あ、久しぶりに絵を描こうかな。うん!そうしよう。



私は靴を履き、校舎をでた。