そ、そんな……!みんな信じないよね……!?

翔くんの腕の中から抜け出して視線を移すも、やっぱそうだよなーと言わんばかりの顔をする人ばかりで味方はいなかった。

杏奈ちゃんは部活の用事で一瞬教室から抜けていたようだし……。


「ね、日和」

「い、いやっ……」


ポンポンと頭を撫でられる。

背の高い翔くんに力で叶うわけもなく、抵抗するもぎゅっと後ろから抱きしめられてしまった。