それに、美里くんにただただからかわれているだけって可能性もあるよね。

そもそも私は人間として認識されてないかもだし……。


「日和さん、今日お昼ご飯はどうするんですか」

「購買で買って食べようと思ってるよ〜」

「あ、あの……よければ、一緒に食べませんか?日和さんの分のお昼ご飯も作ったんです」

「え……!!そうなの?いいの!?」

「もちろんです!」

「ありがとう!!」


ふわふわ明るい気持ちになっていると、美里くんも嬉しそうに口角をあげていた。



学校に着き、今日も教室まで送ってもらった。


「おはよ、日和」

「おはよう翔くん!」

「昨日は助けられなくてごめんね?」

「ううん、し、仕方ないよ……多分」


翔くんから目をそらしていると、杏奈ちゃんが突然現れた。


「日和、今日も送ってもらったんだ?」

「うん」


な、なんか杏奈ちゃん暗い?もしかして、美里くんのこと狙ってた!?

いや、杏奈ちゃんほどの美人なら全然あり得る……!


「はぁ……これはもう、応援するしかないわね!!」