私と廉は、まるで姉弟みたいだねってよく言われるけど、私は、〝1人の男の子〟として廉が好き。

でも廉の方から誘ってきたのに、向こうが風邪をを引くなんて、ホント、何してんだろ。

私が呆れていると、廉が口を開いた。



「そのカッコ、似合ってる」



顔をリンゴみたいに赤くして小声でそういった廉は、なんだか子供みたいだった。

今日は張り切ってきたからなぁ、とか思いつつ、本当は廉にそう言ってもらって凄く嬉しかった。



「ふふっ、ありがと」



嬉しさを堪えられず、笑顔でそう言い返すと、廉はさらに顔を赤くした。




「笑顔の破壊力やばすぎ」



え?

今、なんて言ったんだろ。