「あっ!そろそろ花火始まっちゃうね!!早く行かないとっ!!」




「じゃ、もう行く?」




「うん!」



本当は食べながら見ようと思っていたけど、仕方がないよね。

私のせいで⋯⋯なんだか申し訳ないなぁ。



***



廉と一緒に歩いていく時も、私はしゅんとしたままだった。

廉はそんな私を見て、励まそうとしてくれたり、自分は全然大丈夫って言ってくれた。


私はそんな事をしてくれたにも関わらず、まだ落ち込んでいた。