こ、怖い!



「おい」



っえ?

だ、れのこ、え?


恐怖に陥っていた私の前にいたのは―――

廉。


さっき別れたはずじゃっ!

見とれてしまう程かっこいい廉の横顔を見ていると、汗がつーっと流れていくのがわかった。

必死に探してくれたのかな⋯⋯

申し訳なさと嬉しさがごっちゃになって、変な気持ちになった。