きっと俺はあの日お前の瞳に恋をしたんだろうーー

きっと後悔しないあのとき君に出会ったことを


新学期とはいえグループが既にできはじめていた
俺も仲のいい"みのり"と"遊"と同じクラスだったからそいつらと絡んでいたけど趣味の合うやつらとかいいやつばっかりで気がつけば色んなやつと絡んでた

「委員会を…美化委員やってくれるやついるか?」
そんな先生の言葉に静まり返る教室
美化委員は花に水をやったりゴミを捨てるぐらいでやりたがるやつなんていない。
「はいはーい!!理央がいいと思う!綺麗好きだし」
(みのり、なんてことを言ってくれたんだ)
「おおじゃあ理央と…一見(ひとみ)やってくれ」
「さっそく今日頼んだからな!!」

放課後ーーー

「はあーなんで俺がゴミ拾わなきゃいけないんだよ」
「一見、見て!!ビー玉落ちてた!もらっていいのかな」
「は?なんでビー玉なんかもらうんだよ」
「ほら宝石みてえだろ!お前の手についてるのに似てね?おそろい」
それは宝石なんかよりずっと綺麗に見えた
「あーこれ俺が作ったんだよガラス、俺んち宝石屋なんだけど見た目だけぎらぎらしてんの好きじゃねえし」
「え!すげ俺にも作ってよ!ガラスで!」
「…気が向いたらな」
「よっしゃ!約束な」
「なあ一見って名前なんていうの?」
「…タカラ」
「タカラ!めっちゃ綺麗な名前うらやまし」
「うらやましくなんてない、俺には似合わん」
「そうか?うお!虫まじで無理」ぎゃーーーー
「ちょっと楢葉(ならび)くん危ないよ」

その瞬間はっきりと目があった

記憶にないのに懐かしいと感じる風景が頭をよぎった
俺は一見に会ったことがある気がする…

目があったとき君はまるであの人のようだった
とても愛しい
虫が嫌いなのは変わってないんだな
…あれ、誰???

「ごめん、てか名前でいいよ理央」
「うん、、理央」
「おう!!」

そのとき嫌なくらい眩しくて泣きたくなるくらい好きだった気がする笑顔を理央は俺に向けてきた…ー


見つけた