「ちちちち、違いますっ!!ストーカーじゃありませんっ!本当に違いますっ!私蓮水さんの家とか最寄り駅とか全然知らないしっ!学校の外で付け回したり、会いに行ったりしてないしっ!ストーカーじゃない、全然ストーカーじゃないですっ!!!」




学校の中でただ貴方のことを見てるだけ。


なんて言えるはずも無く、とりあえず全身全霊で否定した私を見て、ため息をついた蓮水さん。



かっこいい。ため息をつく姿、かっこいい。尊い。




「別にどうでもいい。興味もない。で?お前何が目的なんだよ。俺のこと付け回して弱み握って・・・誰に何頼まれた?お前みたいなイモ女が一人でこんな大胆な行動起こすとは思えねぇ。」



え?私会話してる?


あの、蓮水 唯斗と・・・会話してるっ?!




(だんま)り決め込んでんじゃねぇよ。俺たちが今日集まるの知ってて、隠れて見てたんだろ?」



ジリジリと私の方に向かって歩いてくる蓮水さん、、



「雨宮さん、もう逃げられないよ?"遊馬《あすま》"に言われて来たんでしょ?俺たちが今後どうするか探ってこいとか、、どうせそんなとこでしょ?アイツのやりそうなことだ。」



ーーー・・・あすま?


後ろで会長が言った内容は、全く身に覚えが無くて・・・どうやらとんでもない勘違いをされているのでは?っと察した。




っと、一瞬意識が飛んでいた私が気づいた頃にはっ・・・もう目の前に愛しの尊い存在である蓮水さんが視界いっぱいに映っていて・・・




「なぁ、俺はいつまでも大人しく待ってやるほど気が長い方じゃねぇ。お前がずっとその態度で居るなら、こっちもそれなりの手、使わせてもらうけど・・・いいよな?」


そう言って蓮水さんは、私の制服のブラウスの胸元あたりにそっと手をかけると、


両手で勢いよくブラウスを左右に引っ張った。