「えっと・・・雨宮さん、唯斗たちが花火してるところ見てたんだよね?」
会長様に言われてハッと気が付いた。
も、もしかして、、
生徒会長様、蓮水さんたちがここで花火をしているということは既に承知済みっ?!なんか前から知っていたような口振りだけどっ?!
っていうか、よく考えたらさっき蓮水さん、、私の方を見て「遅せぇよ・・・」って言ってたけどそれってまさか、、
私の後ろにいた生徒会長様に言ってたってことっ?!
だったら、、、生徒会長様ってまさか、、
「か、会長・・・まさかっ、、ふ、、ふりょう、」
「あぁ〜・・・面倒なことになったなぁ。ったく、だからここで遊ぶなっていつも言ってんのに・・・」
不良っと私が言い終わる前に、面倒くさそうに呟いた会長はギロッと蓮水さんのことを睨みつける。
「ちょ…ちょっと!!何睨んでるんですかっ?!蓮水さんが花火をしてたのはあなたを待っていたからじゃないですか!自分は蓮水さんのことを待たせておいて、蓮水さんのことだけ責めるなんて酷いですっ!謝ってくださいっ!」
睨んでいる目を蓮水さんに向けられないように、スっと間に割って入った私に会長はキョトンとした表情を向ける。
「っえ、何あんた。てか、花火は君がしてたんじゃないの?やっぱり見てたんだね。何でそんなくだらない嘘ついたの?てか何で俺のこと待ってたって分かったの?え・・・もしかして君、唯斗のストーカー?」
───ストーカー
私が最も恐れていた名称を告げられ、慌てて振り返って蓮水さんに向かって全力で否定する。