「わ、私がっ!!!私が花火してましたっ!蓮水さんは私が花火を手に持っているのを見てっ!ダメだよ、校則違反だよ、、って・・・取り上げてくれてっ・・・それで、それを・・・その現場に会長がっ!!!だ、だから処分されるのは私と、蓮水さんの友人の二人にしてくださいっ!お願いしますっ!!!!!」


「──っえ?!俺のことは庇ってくれねぇのっ?!」



蓮水さんだけが助かってくれればそれでいいので、モブキャラが四の五の言っているのは聞こえないふりをして、生徒会長様に頭を下げる。




蓮水さんが学校にいられるなら、私の停学や退学処分なんて安いものだ。中退してもずっとずっと私は蓮水さんを推し続けます。ありがとうございました、蓮水さ、、




「あぁ〜・・・えと、、ごめん。どういう状況?何コレ・・・唯斗、お前知り合い?」




生徒会長様は何やら蓮水さんと親しい様子で、普段とは違う口振りで蓮水さんに尋ねる。




「あ?知らねぇよ、そんなイモ女。つか誰?なに・・・俺のことつけてきたの?普通に引くんだけど」




顔を上げた私をジーッと見て、"イモ女"と言い放った蓮水さん。



蓮水さんの視界に入れたなんて、私今日この後死ぬのか?しかも、イモ女なんて愛称までつけて貰えた。



──…ヤバい、幸せすぎて死ぬっ!!