我が校の生徒会長様はめちゃくちゃ優秀で、この学校の理事長の息子である。その上かなりのイケメンで…色白でモデル体型。運動神経抜群で女子からの人気も高いという、少女漫画に出てきそうな超ハイスペック男子。
っていうか、私はともかく花火をしているところを生徒会長に見られるとか、蓮水さんたちヤバいのでは、、?
「君、2年8組の雨宮さんだよね?こんなところで何シテルの?」
全然目が笑ってないのに、口角を上げて尋ねてくる生徒会長様に怯える私は、言い訳を考えるよりも先に、蓮水さんの方をチラ見する。
めちゃくちゃに目立つ存在に話しかけられたせいで、私の存在は呆気なく蓮水さん達にさらけ出された。
蓮水さんの表情が曇り始めるのが見てわかる。
──あぁ、まじでオワタ。
私のせいで蓮水さん、停学になったりしたらどうしようっ、、そんなことは絶対にあってはならないっ。
なにか・・・なにかこの状況を乗り越えられる言い訳は、、、、、