「あのさ、君・・・俺が何で蓮水のこと知ってるの・・・っとか思わねぇの?俺結構いま、蓮水のことバカにしたようなこと言ったつもりだけど・・・もしかして気付いてない?」




蓮水さんのカッコ良さについて頭の中で一人盛り上がっていると、再び話しかけられて現実に引き戻される。




「っえ、蓮水さんのお友達ですよね?別に警戒することあります?っあ・・・ちなみに私がこの写真落としたことは、蓮水さんには内緒にしてて下さいっ!これ撮ってもらうのだいぶ勇気いったんで・・・それなのに失くしたなんてバレたらっ!!何言われるか分からないのでっ!」



写真を全て返せなんて言われたら、私はもう生きていけない。



泣きつくようにそう言った私を見て、少し不気味な笑みを見せた彼は、、





「黙っててあげてもいいけど・・・雨宮さん、この後俺にちょっとだけ付き合ってくれる?写真拾ったお礼・・・ってことで。」




っと、お礼に少しだけ付き合えと言ってきた。



まぁ別に何か用がある訳でもないし、家宝を返してくれた恩人だし、蓮水さんの友人だし・・・?



断る理由もないので、二つ返事で首を縦に振って了承した。