「…っは!!?」
目が覚めて、勢いよく起き上がる。
キョロキョロと周りを見渡してみるが、もちろん愛しの蓮水さんの姿はどこにも無く・・・でも夢ではないということを主張するように、生徒会室に備え付けられている家具達が、やけに視界に色濃く映った。
ふと、近くにあったテーブルに置かれたチェキが目に止まった。
チェキ本体の下に置かれた数枚の写真。それは私が最初に撮った天使の寝顔Ver.の蓮水さんの写真と、不意打ちで頬っぺチューされたときに撮られた写真。
それと別でもう一枚、眠っている私の髪を優しく撫でる蓮水さんの姿を捉えた写真が追加されて置かれていた。
慌ててその覚えのない写真を手に取り、下の方に表記されている時刻を確認する。
【13:46】
日付と時刻が表示されるタイプのフィルムを選んでいて良かった。
13時46分、、、
私たちがこの部屋に来たのは12時50分頃だった。
つまり、蓮水さんは私が気絶したにも関わらず、見捨てることなくきっちり約束の1時間一緒に居てくれたということで・・・おまけにこんな素敵なサプライズプレゼントまで置いていってくれた。
こういうところが、本当に好き。大好き。
チラッと時計を確認すると、時刻はもう15時を過ぎようとしていた。
あの夢のような一時を忘れないように、三枚の写真を大切にしまい込んで、、私は静かに生徒会室を出た。