「─…どうせ撮るならこれくらい過激なヤツの方が、毎晩思い出して一人でデキるだろ?」



蓮水さんはそう言うと、そっと私の頬にキスをした。そして、その瞬間チェキのシャッターが切られた音がして、再び機械音が流れる。



一人でデキるという言葉の意味はよく分からないけど、確かにこんな写真が一枚あれば、私の妄想は今後尽きることなく膨らみ続けるだろう。



ただ、、今の私にこの状況は刺激が強すぎて、、もう限界だ、本当に死ぬっ、、



「はっ・・・嘘だろ?これで気絶するとか、、っつか退けよ。重てぇな・・・」



頬っぺにチューされたことによる副作用で、完全に意識を失った私は、蓮水さんがそんなことを呟いていたなんて知ることなく・・・



幸せすぎるラッキーボーナスのような一時間という貴重な時間を呆気なく手放してしまったのだった。