緊張しながら足を踏み入れた生徒会室は、図書館のような匂いがして、昔から内装が変わっていないのか、何だかレトロな感じの部屋だった。



【生徒会長】と書かれたプレートの置かれた机と、それを囲むように設置されている机が奥にあり、手前には二人がけのソファーと三人がけくらいの大きめのソファーがL字になるように置かれていた。



ソファーと言っても、革張りで中々の高級品のように見えるソレは、ベットのような大きさで、その前に立っている蓮水さんが妙に色っぽく見えて、私の心臓は終始うるさく音を立てている。




蓮水さんは、緊張してドアの前から一歩も動こうとしない私に声をかけることもなく、何を思われたのか急に着ていたタンクトップを脱ぎ始めた。




さすがに慌てた私は、目のやり場に困り思わず話しかける。




「あのっ!!どうしたんですかっ!?暑いですかっ?!えっと・・・私、仰ぎますっ!!ちちち、近くに行ってもいいですか?」



緊張のあまりドモりまくってしまい、上手く伝わったか不安になる私をよそに、蓮水さんはジッと私を見据える。