「じゃあ唯斗、これ生徒会室の鍵ね。雨宮さん・・・唯斗に1時間好きなことしてもらってね?あの部屋防音だから、何シても大丈夫だから。ファンミーティング、楽しんで!」


会長はモブキャラを連れて、私と蓮水さんを残して去っていってしまった。


……それより、ファンミーティングって!!!




うわぁ、私今日学校来て良かった!蓮水さんのことコソコソ追いかけてきて良かった!




ドキドキしながら蓮水さんをチラッと見ると、ちょうどこちらに視線を送ってきた蓮水さんと目が合った。




───目が合った。ヤバい、息できないっ!



「っは?…こんなイモ女と何するんだよ」



っと一言吐き捨てるように行ってから、黙って歩き出した蓮水さん。



その姿をボーッと見惚れている私に途中で気がついたのか、「早くしろ。」っと蓮水さんが声をかけてくださったので、弾かれたように急ぎ足で隣を歩いた。