その衝撃でボタンは全て弾け飛び、スカートに入れていたブラウスの下の部分も引っ張りだされてしまい、中に着ているキャミソールが丸見えになってしまった。
──何この展開っ!!!
うわ、もっと可愛いキャミ着てくればよかった!ってか下着透けてないっ?!無地の白キャミだけど、下着透けてないっ?!
「わわわわわわわっ、私っ・・・すみません!お見苦しい身体でっ、、」
蓮水さんの視界を、こんな私の申し訳ない姿で汚したことをとりあえず謝る。
うわあああああぁ、死ぬ。私絶対今日で死ぬ。こんなブラウスのボタンをブチブチッなんて案件…思い出すだけでニヤける。
「──…は?いや、雨宮さん何その反応。君、いま唯斗に酷いことされてるよ?!泣いたり、叫んだりしていいとこだよっ?!何顔赤らめてんのっ?!っえ、何この子、っえ・・・怖い!」
モブキャラが叫ぶ中、蓮水さんの眉間のシワが先程よりも濃くなったのが分かった。
「っは・・・何お前、、まさか何も知らねぇで、たまたまソコで見てたなんて・・・言わねぇよな」
蓮水さんが確信をつく答えを言ってくれたので、これを逃す手はないと思い勢いよく頷く。
「何か勘違いされているようなので正直に白状します。私、雨宮花音は・・・貴方、、蓮水唯斗さんのっ・・・蓮水さんのことが、、ずっと推しで!愛しすぎて堪らない!!ただの限界オタクですっ!!」
目を閉じて叫ぶようにそう言ったあと、おそるおそる開いた視界に入ったのは、目を見開いて驚いている蓮水さんの姿。
そんな顔初めて見た。可愛い。大好き。
蓮水さんに見惚れていると、後ろで会長の笑い声が聞こえてきた。