「ねぇ、お名前は?」
「世良、愛だよ」
「愛ちゃん!あたしは、涼香。寄本涼香だよ!10歳!よろしくね!」
「うん、涼香ちゃん」
ハツラツとした涼香ちゃんに押され、戸惑ってしまう。
「愛ちゃん!遊ぼ?」
「良いけど、何が良いの?」
「風船刺し!」
風船刺し?
聞き慣れない遊びの理解にしばらく時間を催した。
「前にTVでやってたんだぁ。風船に針を刺してある部分を刺せば風船が割れないんだって。ね、ね、早速やってみようよ!」
「う、うん」