「で、でかぁ。」
私は感嘆の声を漏らした。
私が寝床がないと伝えると、ヤナギは直ぐに近くのホテルに案内してくれた。
組のもので、滅多に使われていないらしい。
信用はまだ構築されていないが、衣食住には抗えないため、暫くはここで住まわせてもらうことにした。
ホテルに入らず、首がもげるのではないかと思う程に首を上にあげ、天井を探そうとしていると、ヤナギが中に入っていった。
「ちょ!待って!」