みると、切り絵のようになっていて、
月とうさぎが描かれている。

「かわいい…!嬉しいです」

文乃の反応をみて、
月影くんは満足そうに微笑んだ。

「おそろい、ですね」
と月影くんは自分の銀色の栞を見せてくれる。

「おそろい…嬉しいです!大切にしますね」

文乃は、本に栞を挟んだ。

「また一緒に本を読みましょう、
あなたさえ良ければ」