向かい合って席に座る。
月影くんとわたしは、『 夢のあと 』
を読み始めた。

長いまつ毛だなぁ、と改めて
ちらちら月影くんのほうを
こっそり見つめながら。



どれくらいたっただろうか、
5分の1ほど読み終えたところで、
月影くんのほうを見やると、
うとうとしている。