「あれ、月影くん…?」

「驚いた、松下さんも
よくここへ来られるのですか」

「はい、たまに」

「そうなんですね、
仕事が入っていないときは
基本的にはわたくしは
ここに入り浸っています」
月影くんが微笑をたたえながら言った。

「あれ、それは…」

「これですか?守山めぐみさんの新刊です!
大好きなんです」