「文乃ちゃんに見つけてもらえて、
この髪飾りも喜んでますよ」
と古谷くん。

わたしは、この髪飾りを、
大切にしようと心に誓った。

古谷くんと店を出て、歩いていると、
クレープ屋さんを見つける。

「僕、チョコバナナ!文乃ちゃんは?」
「えっ、じゃあ、シュガーバターで」

お代を、また古谷くんが払ってくれる。
「本当に、申し訳ないです、なにかお礼を…」

と言うと、古谷くんは、